伊勢物語で知られる平安時代の歌人 在原業平が東下りの際に、隅田川で舟遊びをした時、船が転覆して多くの人が亡くなりました。 業平はその人々を弔い、像を刻み村人に与え、法華経を写経して塚に納めました(業平塚)。 その傍らに南蔵院が創建されました。 そこには橋が架け渡され、業平橋と名付けられました。南蔵院の境内はその隅田川の様子を表したものです。白御影の砂利は隅田川、参道は業平橋、右手の石は業平の舟石です。 古の世に思いを馳せつつ眺めていただければ幸いです。 |
※ 画像クリックで拡大します。
南蔵院の宗氏は天台宗で、本山は比叡山延暦寺です。 南蔵院は山号を業平山、寺号を東泉寺といい、法脈は現住職を以て四十一世(代)に及んでおります。 本堂には釈迦如来を本尊として頂き、また地蔵堂には大岡政談で知られるしばられ地蔵尊を祀り、太子堂には聖徳太子尊を安置して下町庶民の信仰道場として尊信をあつめております。 |
この梵鐘は、昭和五十年に鐘楼堂が建立されたおり、比叡山延暦寺の開運の鐘の鐘霊を奉載して、開運の鐘と名付けられました。 誠心を込めて開運の鐘を撞けば、清らかな鐘の音に心が洗われて、幸運が訪れるようにとの願いが込められています。 大晦日には除夜の鐘として、荘厳で清らかな音を響かせます。 |
本尊聖徳太子は日本文化の始祖、当地に鎮座して三百年萬能の守護として尊崇され、殊に除厄災招福家運隆盛商売繁盛に霊験あらたかなりといわれています。 建物は旧聖徳寺の本堂の一部で、間口三間、奥行一間の茅葺切妻造りでしたが、昭和五十五年に瓦葺の八角堂に建て替えられました。その折、太子堂修復、造立に関する棟札が二枚発見されました。 |
樹齢四百五十年といわれる老松です。 南蔵院の現在地には、もと聖徳寺という天台宗の寺院があり、聖徳太子像を本尊として安置していました。 明治維新の神仏分離令による廃仏毀釈運動によって荒廃したものと思われます。 この霊松は、南蔵院の太子堂に安置する尊像をはじめ、多くの石仏とともに残された貴重な遺産です。 |
「つくばい」の下深く底を穿った瓶を伏せ込み、手洗水に使われました。 瓶に反響して妙なる琴の音のように聞こえます。 水琴の残響に耳を傾けた古人を偲び、あわただしい日暮らしの中、しばし侘び、寂びの風情を味わって頂ければ、望外の喜びです。 |
境内には「お休み処」がございます。 アイスどら焼など、こちらで召し上がれます。 また、おまもりやしばられ地蔵グッズなど、お土産品もご用意しておりますので、是非お立ち寄り下さい。 |
南蔵院のすぐ裏手には、美しい水元公園が広がっています。水元公園は小合溜に沿って造られた、都内で唯一水郷の景観をもった公園です。昭和50年まで、このあたりは都立江戸川水郷自然公園に指定されていました。小合溜から引いた大小の水路が園内を走り、水郷景観を作りだしています。園内にはポプラ並木やメタセコイアの森、ハンノキなど水辺に強い樹木が生育し、ハナショウブ、スイレン、コウホネといった水生植物を多く見ることができます。 |
〒125-0033
東京都葛飾区
東水元2丁目28番25号
TEL.03-3607-1758
090-8890-0758
FAX.03-3607-8333
e-Mail address.
info@shibararejizo.or.jp
開門時間 午前9時〜午後4時
※大晦日 午前9時〜翌午前2時
→アクセス